夫との話し合いのあと、私は部屋にこもり、ベッドの上でうずくまり、しばらく放心状態でした。
それほどまでに精神的に消耗していたのです。
しかし、私はすぐに気を取り直しました。
「今の話し合いで、何ができて、何ができなかったのか」──必死で頭の中を整理し始めました。
【できたこと】
- 示談書にサインをさせた
- 慰謝料は払うと口にした(※詳細はまた別の記事で書きます)
【できなかったこと】
- 不貞を認めさせること
- 年金分割の合意書へのサイン
- 年金分割の委任状へのサイン
- 離婚届へのサイン
- 女への連絡、夫の携帯にある女の連絡先の削除
- 年金分割の協力と今後浮気をしない誓約書へのサイン
こうして並べると──
「できなかったこと」のほうが圧倒的に多く、悔しさが込み上げてきます。
やはり、夫は一筋縄ではいきませんでした。
それでも。
“女へ連絡をしないかわりに示談書にサインをさせた”──これは大きな成果です。
あの状況なら、全否定されて何一つ進まなかった可能性もあったのです。
それでも前に進めたのは、相手女性の情報がこちらにあるという「強み」があったから。
探偵に依頼して調査しておいたことは、本当に正解でした。
本人は「こんなもん読んでいない!」と突っぱねていますが、
示談書にサインをしたという事実があれば、それで十分。
いざというとき、法的にもこちらが優位に立てます。
逆に、「できなかったこと」で一番大きいのは──
年金分割の合意書と委任状にサインをもらえなかったこと。
あの場では、年金の話にまでたどり着くことができませんでした。
でも、これは絶対に必要です。
離婚後の生活を支える、大切な基盤だから。
私は意を決し、翌日、もう一度夫に話をする決意を固めました。
▶ 前回の記事をまだ読んでいない方はこちら → 【後半】Xデー③ 飛び交う怒号──夫婦が壊れた日
▶ 続きはこちら →Xデー⑤ 年金分割サインを引き出すための作戦
※これまでの夫の裏切りの経緯は、裏切りの年表で時系列で確認できます。
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