不倫調査① 〜夫の調査が始まった日から〜

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夫の裏切り

夫の調査が始まりました。

私の役目は、夫の予定を把握し、それを探偵に伝えること。

平日の飲み会の予定、休日にどこへ行くと言っていたか、出張はいつなのか――

私は、まるで夫の“監視者”のようでした。

「今週末はどこか行くの?」「今夜は飲み会?」

さりげない会話を装いながら、情報を探ります。

毎日24時間、夫の行動に神経を張り詰めていました。

探偵に予定を伝える以外にも、私は夫の行動をくまなくメモしていました。

何時に起きて、何時にシャワーを浴び、何時に出勤したか。

何時に帰宅して、どんな会話をしたか。

そして、何時に就寝したか。

些細なこともすべて、スマホのメモに記録し続けました。

そのメモには、夫が出張で不在だった期間を除いて、

約5ヶ月間ほぼ毎日、夫の行動が残されています。

そして――

あまりにそれが習慣になってしまったせいか、

もう調査を終えているにもかかわらず、

今も私は、夫の帰宅時間や一日の様子を

無意識にスマホにメモしてしまうのです。

・・・これって、やっぱり異常ですよね。

でも、どこかで「今も女と会っているのではないか」

そんな疑惑が消えないのだと思います。

だから、やめられないんです。


調査中

すべて探偵に任せることになりますが、

その間も「今どうなってるんだろう」「うまく尾行できてるかな」と、

気が気でなくて、家の中を意味もなくうろうろしていました。

「証拠は撮れただろうか……」

「今日はどこへ行ったんだろう……」

もちろん、不発に終わる日も少なくありません。

何もなかったという報告が続くと、調査回数や期間が増え、

そのぶん調査費用もどんどん膨らんでいきます。

本当は、心の底では「女と会ってほしくない」と思っているはずなのに、

一方で「今日は女とホテルに行ってほしい」と願ってしまう――

そんな矛盾した気持ちに、自分でも戸惑っていました。

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