今日用事があり、一人で初めて行く場所に車で向かっていました。
方向音痴な私は、ナビを頼りに慎重に運転していました。
目的地まであと少し、というところでーー
「あれ?ここ見たことある」
そう思った瞬間、全身が凍りつきました。
思い出しました。
ここは、
夫が不貞相手と待ち合わせた駐車場。
地図では何度も見ていた場所。
でも実際に足を運んだのは、そのことがあってから今日が初めてでした。
心がざわつき、呼吸が苦しくなるのを感じました。
「この駐車場で、夫は女と会っていたんだ。」
「ここから二人で出かけて行ったんだ・・」
その時のショックがフラッシュバックして、思わず涙が滲みました。
早く、早くここから離れたい
夫は女に会う前に、バイアグラを飲んでいた。
それなのに私が「どこ行っていたの?」と問い詰めると、
「忘れた」
と平然と嘘をついた。
ほんの数ヶ月前の出来事。
忘れるはずがないのに。
女との合流の証拠も見せても
かたくなに認めようとしない夫。
悔しくて、悲しくて、涙が止まらない。
これまで何度泣いたかわからない。
そしてきっと、今日一日は心が沈んだままだと思う。
こうした「嫌な場所」は、私の生活圏内に周りにいくつもある。
女が夫を迎えに来た場所(何か所も)
二人で頻繁に行っていた飲食店
待ち合わせの時間調整に使っていた場所
そして
私が夫の行動を探るために待機していた場所
女の家を確認しに行くために通った道
場所だけではない。
女が乗っていた車種・ブランド
(夫はいつもその車に乗り込み飲みに出かけていた)
夫の車の音ーーあのハイブリッド車特有の静かな音
(私は毎日、マンションの上の階から夫の出入りを見張っていた)
たぶん、離婚して別の場所で住むようになっても、
夫のアイコスの匂い、
夫の香水の匂い、
そういったものも、私にとってはフラッシュバックの引き金になるに違いない。
視覚、聴覚、嗅覚ーー
私の記憶を刺激するものが多すぎる。
私はこれから先、一生このフラッシュバックに苦しめられるのか。
そう思うと、心が重くなる。
それでも、時間が少しずつ癒やしてくれることを信じたい。
今日は夫婦のことについて書くつもりでしたが、
思いがけない記憶の波に飲み込まれてしまい、
心の内を綴らせていただきました。
読んでくださってありがとうございました。
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