不倫調査⑪〜心療内科のドアを開けるまで〜

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夫の裏切り

夫の調査を始めてからというもの、

私は毎日のように夫の行動を監視し、些細なことも記録するようになりました。

夫が何時に出て、何時に帰ってきたのか。

その日はどこに飲みに行っていたのか。家でご飯は食べたか。着ていた服はどんなものか。

私が夫の部屋に入った時に何をしていたのか。

そんなことを記録しながら過ごすうちに、

私の心と体は、だんだんとおかしくなっていきました。

疑いながら暮らすというのは、心が少しずつ削れていく作業です。

そんなある日、探偵にこう言われました。

「もし離婚することになった場合、うつ病などの診断があれば、調停や裁判の場で有利になることがあります。一度、心療内科に行ってみてはどうですか?」

そのとき、私はその言葉に反発する気持ちはありませんでした。

もうすでに、自分でも“何かが壊れている”と感じていたからです。

ネットでうつ病 症状」と検索すると、

  • 眠れない
  • 悪い方向へ想像してしまう
  • 感情を感じない
  • 体がだるい、倦怠感
  • 食欲がない
  • 自信喪失、自己評価の低下
  • 今まで楽しめたことができなくなった
  • 人と会うのがしんどい、避けてしまう
  • 涙が出てくることが増えた

そんな症状が、自分に当てはまりました。

なので私は「きっとそうなんだろうな」と感じていました。

探偵にそう言われなければ、きっと私は「時が経てばこの症状も治る」と信じて、受診はしなかったと思います。

でも、「離婚が有利になる」というその言葉が、行くきっかけになりました。

胃の痛みでクリニックにかかったときにもらった睡眠導入剤も、少なくなってきていました。

それも欲しい気持ちがあり、心療内科を受診しようと決めました。


地域の心療内科を探してみると、初診の予約がなかなか取れません

予約がいっぱいだったのです。

心療内科って、初めてかかるのがこんなにも大変なんだと知りました。

ようやく一軒、初診の予約が取れる病院が見つかり、そこに行くことにしました。

初めての心療内科。

まさか自分の人生で受診することになるなんて、思いもしませんでした。

「どんなところなんだろう。」

緊張しながら、クリニックのドアを開けました。

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