不倫調査⑥〜仕事という嘘の行き先〜

PVアクセスランキング にほんブログ村
夫の裏切り

これまで私は、週末も仕事に出かける夫を「仕事が大変なんだな」と思い、ねぎらってきました。

夫自身も「仕事が忙しくて大変だ」と言い、二人で飲みに行ったときには、その愚痴を黙って聞いてあげていました。

「お疲れさま」

その言葉は、ただの形式ではなく、私の心からの気持ちでした。

忙しいのは、責任ある立場で働いているから仕方がない。

そう思っていた私は、週末の出勤にも理解を示し、家族で出かけたいという気持ちがあっても、ほとんど口に出すことはありませんでした。

「仕方ないよね、仕事だからね」

そう言い聞かせて、子どもの世話も、家のことも、全部ひとりで引き受けてきました。

けれどその「仕事」が、まさか――

女との密会だったなんて。

「仕事」と言えば、すべてが許されると思っていたのでしょう。

家庭を顧みず、家族を裏切ってでも、自分のしたいことを正当化できる魔法の言葉。

でもその言葉の裏には、ずっと私を騙し続けていた現実がありました。

この調査期間中に、私は繰り返し思い知らされました。

夫は、私に平気で嘘をつく人間なんだということを。

夫の嘘がわかるたびに、心が痛み、信頼が少しずつ崩れていくのを感じました。

嘘をつかれたこと自体もつらいのですが、

その嘘に何度も騙されてきた自分も悔しかったのです。

もしかしたら、あの時も、この日も

思い返せば思い返すほど、「あれも嘘だったのか」と点と点がつながっていく。

夫の「仕事が忙しい」という言葉も

忙しいのに女と食事に行く時間はあるんだ。

忙しいのに女と日帰りデートに行く時間があるんだ。

忙しいのに女の部屋で過ごす時間があるんだ。

その言葉すらも、もう信じることはできなくなりました。

夫婦の関係はもう、元には戻れない――

そう確信する日々でした。

コメント