夫が”ホテルの匂い”をつけて帰ってきたあの日、
私の中で何かが決まりました。
やっぱり、もっと調べないと——
そう思った私は一歩踏み込んだ浮気調査を始めることにしたのです。
私はネットで浮気調査の方法を調べ
自分でできる限りのことを試してみました。
ただ、今はまだ離婚が成立していないため、
調べた内容や方法について詳しくは書けません。
あの時の私は
調べれば調べるほど、心がどんどん冷たくなっていくのを感じていました。
最初に見つけたのは、ある一人の女性の名前
当然、夫の裏切り相手はその女性だけだと思っていました。
ところが——
次に目にしたのは、まったく別の名前。
思わず、目を疑いました。
ひとりではなかった。
そう知ったとき、
私の心は、さらに凍りつくような気持ちになっていったのです。
調査の緊張に追われながら、
次々と出てくる情報に
私の心はじわじわと削られていきました。
——どうしたら、確実な証拠が掴めるんだろう。
今、私の手元にあるのは
到底「行動」に移せるようなものではありませんでした。
これでは、逆に
夫の逆鱗に触れ、怒りを買うだけ。
私が欲しいのは、
言い逃れのできない、完璧な証拠。
女と一緒に写っている決定的な写真が必要なのです。
まだその女の正体も分からないまま責めるわけにはいかない。
私一人では、到底その証拠を掴むことは不可能です。
そう気づいた私は、
行き止まりにぶつかったような気持ちになっていました。
もう——
探偵に頼るしかないのではないか。
そう思った私は、ついに決心しました。
ネットで調べた、ある探偵事務所に電話をかけたのです。
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