Xデーを迎えたその日の夜。
夫はいつもどおりリビングの定位置に座り、何事もなかったかのように一緒に食事をしようとしました。
「いつもどおり」生活を続けられると思っていたのでしょう。
夫にとっては、あれほどの出来事も、ただの夫婦喧嘩程度の認識だったのかもしれません。
ことの重大さを全く自覚していないことが分かります。
けれど、私にとってはもう違いました。
一緒に食事をする気持ちにはなれず、自分の食事は自分の部屋へ持っていきました。
その後、夫が換気扇の下でタバコを吸っていたので、私は「ここでは吸わずに寝室で吸ってください」と伝えました。

はいはい
そうやって俺を追い出すんだな
夫はそう不満を言いながら寝室へ移動しました。
元々私は、夫の電子タバコの臭いが嫌いでしたが、
この日から更に大嫌いになり、夫の部屋からその臭いが漏れてくるだけで吐き気がするくらいになりました。
この日から、私たちの生活は大きく変わりました。
- 食事は別々
- 洗濯も別々
- 掃除は共有部分のみ私が行い、夫の寝室は手をつけない
- ゴミ出しは、夫が出した瓶・缶・ペットボトルなどは夫に任せる
会話はほとんどなく、必要最低限の連絡だけ。
例えば夫の連日の泊まり出張だけは事前に知らせてもらっていますが、私用での一泊は一切連絡がなく、平気で「無断外泊」をしています。とても腹立たしいですが、私はもう無視しています。
家の中ではなるべく顔を合わせないように過ごし、事実上「家庭内別居」となりました。
しかし、週末は夫が家に居るため、私はとても息苦しく感じます。
これまでは、家で犬と一緒にのんびり過ごす週末が何よりの癒やしだったのに、
今は夫の気配を感じながら部屋で息を殺して過ごさなければならず、窮屈で仕方ありません。
ずっと外出して夫との接触を避けたい気持ちもありますが、外出すれば犬に留守番させることになり、それも可哀想でできません。
だからこそ、ただひたすら「夫が週末外出してくれること」を願うしかありません。
そして今の私の楽しみは「夫の長期出張」なのです。
こうして、Xデー以降の私たちの生活は、同じ家にいながらも別々に生きる「家庭内別居」という形で続いていくことになったのです。
*今後の夫婦のことに関しては「夫婦のこと」カテゴリで話していきたいと思います。
▶ 前回の記事をまだ読んでいない方はこちら →Xデー⑪完結──壊れた夫婦に残ったもの
▶ 続きはこちら →Xデーその後:うつ病のこと
※これまでの夫の裏切りの経緯は、裏切りの年表で時系列で確認できます。



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