Xデー準備編① 「理想の離婚」の形を考える

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夫の裏切り

夫の裏切りが発覚して離婚を決意した後、私は本当にたくさんのことを考えました。

離婚する時期、慰謝料を誰からどうやって取るのか、別居するか同居を続けるか、財産や年金のこと、離婚後の生活のこと……。

そして、夫と不倫相手に対してどう向き合うべきかまで。

自分の感情現実的な生活の両方を見つめながら、“理想の離婚”を描こうと必死でした。

ここからの内容は、最初に私が考えていた内容です。随分と自分の”欲”が入っていますので、ご了承ください。

※あくまでも、なんの法の知識もない私が理想とする形の内容です。

離婚はいつするのか

私は「3年後に離婚する」と決めました。


その理由は、いくつかあります。

今離婚すると、夫が余裕の暮らし、私は切り詰め生活になる

夫の裏切りが発覚した昨年から、夫の給料が増えました

子供も独立し、「これからは老後の資金をしっかり貯めながら、少しは自分の好きなことにもお金を使えるかな…」と考えていた矢先の出来事です。

もし今すぐ離婚したら——

例えば夫が不倫相手とすぐ再婚した場合、

結婚生活の中で家計を切り詰めてきたのは私の時代だけ余裕のある生活は、再婚相手との生活になるわけです。

再婚しなくても、夫は給料を全て自分のために使えて、自由に楽しむことができます。

一方で私は、確実に今より切り詰めた生活を送ることになるでしょう。

不貞が原因なのに、なぜ私だけが苦労しなければならないのか——そう思うと、すぐに離婚する気にはなれません

すぐには仕事を辞められない

離婚して遠方の実家に戻る場合、今の仕事は辞めざるを得ません。

また、近くにアパートを借りて暮らしたとしても、今の給料では生活できないので転職することになります。

今の職場は好きですし、離婚がなければ65歳までそこで働くつもりでした。

なのでなるべく長く働きたいし、仕事内容の都合上、急に辞めることはできません

不貞の証拠の有効期限が3年

不貞の証拠として法的に有効なのは3年間と聞きました。

そのため、3年以内であれば証拠を活用できると考えています。

3年あれば貯蓄が増え、離婚後の生活費が増える


この3年間、貯蓄率を上げて財産を増やせば、今すぐ離婚するよりは離婚後の生活費に使えるお金が増額します。


こうした複数の理由から、私は総合的に判断して「3年後に離婚する」と決めました。

離婚後の生活場所はどこにするのか

離婚後の住まいは、近くのアパートを借りるか、実家に戻るかの二択になります。

実家は母が一人で暮らしており、母が亡くなった後は後継者がおらず売却するしかない状況です。

アパートを借りれば当然、居住費がかかります。

一方、実家に戻る場合は固定資産税や修繕費、リフォーム代などの負担があります。

母は高齢で、今はなんとか自立して暮らしていますが、近いうちに介護が必要になると思われます。

私自身もできる限り手助けしたいという気持ちがあります。

また、実家にはがあり、その世話をすることは苦にならず、むしろ好きです。

居住費を総合的に考えると大きな差はないため、離婚後は実家で母の介護や畑の世話をしながら、のんびり過ごしたいと思い、「実家に戻る」という選択をしました。

不貞慰謝料を誰から取るのか

不貞の慰謝料を請求できるのは、証拠が揃っている相手のみです。

私の場合、証拠があるのは一人の女性だけ

他にも関係を疑われる女性はいましたが、証拠がないため請求はできません。

調査当初は相手からも100万円くらいは欲しいと思っていました。

しかし、不貞慰謝料の上限である300万円は、夫と相手女性を合わせた合計金額だと説明を受けました。

正直、女性本人から取りたい気持ちもあります。

しかし、やり取りや交渉の煩わしさと、それに対しての予想できる夫の反応を考えると、夫のみから慰謝料を請求する方が現実的だと判断しました。

不貞慰謝料、離婚慰謝料のどちらにするのか

<不貞慰謝料と離婚慰謝料の違い>

種類内容請求できるタイミング
不貞慰謝料不倫などの不法行為による精神的苦痛への賠償不貞が発覚した時点で請求可能
離婚慰謝料離婚に至った原因による精神的苦痛への賠償離婚協議や調停、離婚成立時

この2つは両方を同時に受け取ることはできず、どちらか一方を選ぶ必要があります。

不貞慰謝料の上限はおおむね300万円とされていますが、離婚慰謝料は状況や被害の程度によって、それ以上の金額を請求できる可能性があります。

そのため、私は「不貞慰謝料ではなく、離婚慰謝料として請求するほうが良いのではないか」と考えるようになりました。

離婚まで別居するのか、同居するのか

私の実家は遠方にあり、夫の実家は車で30分ほどの距離にあります。

そのため、もし別居するのであれば「夫が実家に戻ればいい」と考えていました。

しかし、別居になると、たとえ夫が実家に暮らすとしても生活費はそれぞれにかかります

そうなると、今までのようなペースでの貯蓄は難しくなります。

そこで私は、次のような形を取ることを考えました。

同居は続ける。ただし、夫が勝手に出て行くのは自由。

その場合でも、生活費はこちらできちんと受け取る。」

私は自分から出て行くつもりはありません。あくまで夫の判断次第です。

財産分与はどのくらいもらえるのか

知っている限りの夫名義の貯蓄、保険、持ち株をすべて洗い出しました。

そこに自分名義の貯蓄も加え、合計額を半分にすると、おおよその目安が見えてきました

結婚以来、家計管理は私が一人で行ってきたため、この作業は意外とスムーズでした。

ただし、夫が自分で管理している口座だけは残高がわからないままです。

ネットで「離婚を決めた時点で財産分与ができる」と見たため、

私は「夫からの財産分与額を今の時点で決め離婚時にその金額を支払ってもらう」という方法を考えました。

※後からそれは「できない」ということがわかりました。

年金分割の合意をどうやってとるか

年金分割は、結婚生活のほとんどを専業主婦または扶養内パート(第3号被保険者)として過ごしてきた私にとって、生活のために欠かせないものです。

これがなければ、離婚後の生活は確実に困窮します。

そのため、「年金分割の合意に必要な手続きに協力する」という内容の誓約書を作り、

夫に年金事務所へ同行してもらうか、または委任状を書いてもらい、私と娘で手続きに行く案を考えました。

さらに、公正証書を作成する場合は、その条項に年金分割の合意を盛り込んでおけば、

離婚後は私一人で年金事務所の手続きを進められるため、この方法も検討しました。

離婚後、金銭的に生活はできるのか

これは、離婚において最も重要な問題です。

熟年離婚をした女性が、その後金銭的に苦しい生活に陥るケースが多いことは、十分理解しています。

だからこそ、私は離婚後の生活費を確保するために、

「離婚する時期」「慰謝料」「財産分与」「年金分割」「同居・別居の有無」

といった条件を総合的に考えてきました。

離婚後の生活費の試算は、これまで数えきれないほど繰り返しました。

実家に戻れば、まずは仕事探しから始めなければなりません。

60歳の女性が今から働ける場所がどのくらい見つかるのか、そして得られる収入はどれほどなのか…。

もし職が見つからず、貯蓄を切り崩しながらの生活になった場合、どれほど資産が減っていくのかも試算しました。

母も高齢で、いつまで元気でいてくれるかは分かりません。

そのため、一人暮らしを前提とした生活設計を立てています。

築50年の実家はリフォームも必要で、その費用も考慮しなければなりません。

予定通りの貯蓄がこの3年間ででき、離婚時に夫が私の提示した財産分与に応じ、

年金分割も成立すれば――計算上は、なんとか細々と生活できる見込みです。

幸い、畑もあるので食費はある程度抑えられます。

とはいえ、やはり「仕事が見つかるかどうか」が最大のポイントです。

相手(二人)に対してはどう対応するのか


対象は、名前が判明している「竹原(仮名)」—ドライブデートや食事を頻繁にしていた相手—と、夫が週末に通っていた不貞相手の二人です。

探偵からこう言われました。

「慰謝料を請求しないにしても、相手と3者で会って示談書を書いてもらわないと、また繰り返しますよ。」

さらに、「もし必要なら私が立ち会います」とまで言ってくれました。

しかし、私はその場にいること自体が大きなストレスで、相手の女性に会いたくありません

そもそも夫がその場に行く気がないと思っています。

仮に私が場所を手配して「○時に来て」と伝えても、来ないでしょう。

夫のプライドが高いことはよく知っています。

そのため、「会うか会わないか」ということに関しては、私自身も気持ちが二転三転しました。

それでも、一番の願いは「謝ってほしい」。それだけでした。

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