Xデー①夫にすべてを突きつける決意の日

PVアクセスランキング にほんブログ村
夫の裏切り

その日の朝、本当に今日話せるのか、不安と恐怖で胸が押しつぶされそうでした


「今日じゃない方がいいのでは」そんな思いが頭をよぎります。

しかし──

夫の財布を見た時、新たにED治療薬が4錠も出てきました

「また、不貞をしに行くつもりなんだ。今日もこれから行くかもしれない」

その瞬間、迷いよりも怒りがわたしの中で一気に勝ちました

ED治療薬と、同じく財布に入っていた竹原との指輪その場で回収

そして夫の車に向かい、置かれていた別の女との指輪避妊具などの証拠品も回収しました。

テーブルに探偵の報告書だけを置き、これまでの証拠品、示談書、誓約書などは順番に出せるよう、脇にそっと準備していました。

これで準備は整いました。

手が震え、心臓が早鐘のように鳴る中、意を決して夫を呼びに行きます。


寝室でくつろいでいる夫に声をかけました。

「ちょっと話があるから、リビングに来て」

夫は、私の声の調子から、何かただならぬ気配を感じ取ったのでしょう。

あきらかに面倒くさそうな顔をして「なに?ここじゃだめなん?なんなの」と言いました。

「大事な話があるから、早く来て」

私は繰り返しそう告げました。

しぶしぶ夫は立ち上がり、ダイニングテーブルへと向かいます。

その表情はすでに怒りで固まっていました。

テーブルの上の証拠に視線を落とし、夫は重い空気の中、渋々席につきます。

「はい。座りましたけど……なんですかね。」

ぶっきらぼうに、夫が言いました。

私は夫と向かい合った席につき、静かに話を始めました。


怒りと悲しみと悔しさ──

夫婦の間を渦巻く時間が、ここから始まるのです。


コメント