夫は竹原について、こう言いました。
「家の相談に乗っていただけ。相手の旦那もそのことは知っている。日帰り旅行じゃない、デートだ!」
意味の分からない言い訳です。
家の相談なんてしてないことは証拠から分かっています。
私は問い詰めます。
「常識では考えられないほど頻繁に会っていたでしょう。毎月有給取って遠くに二人で出かけているの、それも相手の旦那さんは知っているの?」
夫は目をそらし、
「まあ、そこまでは知らない」とだけ答えました。
竹原のイニシャル入りの指輪を見せると、夫は逆ギレ。
「勝手に俺の財布から取ったのか!そんな名前入っていない!」と怒鳴り、
私が確認する為に指輪を見ていると、ガッ!と私の手からその指輪を奪い取りました。
週末の女の部屋に行っていたことは認めました。
しかし──
「なんにもしていない」と、不貞だけは頑なに否定。
その日のED薬の減りについても、
「風俗で使ったかもしれないだろ」と言い放ちます。
その日の行動は全てこちらで分かっているのに。
別の女との写真を見せ、
「この女と待ち合わせてどこに行ったの?」と問えば、
『忘れた』──苦し紛れに吐き出した、逃げのひと言。
「この女たちに伝えて、謝ってもらいます」
そう言うと、夫は激しく拒否しました。
「それは絶対にするな!やめろ!
そんなことをしたら、俺は仕事を辞めないといけなくなる。それでもいいのか?
俺の給料がなくなるんだぞ!」と脅すようなことまで言いました。
他いろんな会話が飛び交いましたが、
最終的に、シナリオどおりには話せませんでした。
言いたいことも全部は言えず、誓約書を見せることさえもできず、女たちへの連絡も拒否されました。
しまいには、
「お前には迷惑かけてないだろ!俺の好きにさせてくれよ!」という始末。
なんとか女二人の示談書にはサインをさせましたが、
それはなぐり書き。内容も読まずに。
「これはもう連絡もしない、会わないっていう約束だからね」
と私が言っても、
「それはわからん」と返され、すべてがめちゃくちゃ。
離婚届にサインを求めても、
あまりの興奮状態でまともに書けないと判断したのか
「その時にサインしてやるわ」と拒否。
少し落ち着いた夫は、ため息まじりにこう言いました。
「この調査のお金、家のお金で払ったんだよね…」
「これから俺は、後ろを見ながら運転しなくちゃいけないのか」
全く反省の色など一切ありません。
それどころか、探偵に調査を依頼した私を責める態度を取り続けました。
こんなにも、夫が自分の非を認めないなんて思ってもいませんでした。
竹原の件に関しては、
「お前とは見解の違いがあったってこと」と言い切る始末。
私の手から竹原との指輪を奪ったくせに、最後まで頑として認めようとしない夫。
”申し訳なかった。ここまでお前が傷つくとは思わなかった。お前とは離婚したくない。許してくれ──”
そんな言葉を少しは期待していた私が馬鹿でした。
私はこのとき、強く決意しました。
もう、この人とは夫婦でいることはできない。
こんな自分勝手で、相手の気持ちを想像できない人。
すべてを自分中心でしか考えられない人。
人としてあり得ない考え方をする人は、
私のこれからの人生には、いらない。
──はっきりと、そう思いました。
※これまでの夫の裏切りの経緯は、裏切りの年表で時系列で確認できます。
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