今回の夫との会話の中で、気づいたことがありました。
年金分割の合意書にサインを求めたときに、夫はこう言い放ちました。

またサインをしたら、また書類を出してきて、
あれも言った、これも言ったって言うんだろ!
なんでもがんじがらめにして、俺はどう生きていけばいいんだ!
この言葉で私は、あの日のことを思い出しました。
夫は、示談書や離婚届にサインをすることに、ものすごい拒否感を示していました。
Xデーのあの日、私は過去の誓約書を見せながら問いかけました。
「あなたはこの誓約書にサインをしたよね?
この “妻の定期的な監査を受け入れ、それに反した場合は妻の判断に従い、制裁を受けることを承諾する” という言葉にサインしたってことは、制裁を受けても拒否できないってことだよね?」
私にとっては、サインをするということは「覚悟の証」でした。
だからそう問いかけたのです。
多分、夫はそのことを言ってるんだと思います。
夫のその言葉で、あの書かれたサインは夫にとっては「その場を収めるため」だけのものだったのだと、はっきりわかりました。
あの誓約書も、違約金1,000万円のサインも──。
夫には何一つ覚悟のない、ただの紙切れでしかなかったのだと。
だからきっと、今回の示談書に書かれた
「相手女性と連絡・接触をした場合は違約金が発生する」という文言も、
サインはしたけれど守るつもりはないのでしょう。
相手女性に対しては何もしていないのだから、そのままの関係を続けることは可能ですから。
法的には意味がある。裁判になれば証拠になる。
けれど、夫の中ではただの紙。
たとえ探偵に再び依頼して証拠を取り、弁護士を通して違約金を請求できたとしても、
その額は数十万円程度。
元は取れない。
なにより、私はもう、あの地獄のような時間を繰り返す気力が残っていないのです。
だから、夫の行動を制限することは諦めました。
その代わり、夫からの生活費を少しでも多く貯め、自分の将来のために準備を進めていこうと決めました。
▶ 前回の記事をまだ読んでいない方はこちら →Xデー⑥年金分割をめぐる夫婦の攻防
▶ 続きはこちら →Xデー⑧母との電話のあとにあふれた涙
※これまでの夫の裏切りの経緯は、裏切りの年表で時系列で確認できます。
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