数年に渡る海外赴任から帰国し、
また夫の両親との同居に戻るのは精神的に無理だと思い、
別の場所に家族で住むことにしました。
夫は不服そうでしたが、私はこう伝えました。
「またあの家で同居したら、私はあなたの家族を大嫌いになると思う」
その一言で、夫は渋々同意しました。
そのことについては今でも夫には感謝しています。
ただその負い目がどこかであり、
生活費について強く言えない立場で過ごすことになりました。
引っ越しも落ち着き、新しい土地での生活に少し慣れてきた頃、
一本のメールが私のパソコンに届きました。
送信者は、夫の会社の後輩の奥さん。
海外赴任で、夫の後任となった方のご家族でした。
その内容は、衝撃的なものでした。
やりとりを重ねた末、要約するとー
・夫は海外で頻繁に女性を買っていた。
断わる選択肢がある中で、店に通い、出張先のホテルにまで呼んでいた。
・昔から(結婚後も)夫は合コンに頻繁に参加し、
毎回のように女性を”お持ち帰り”していた。
・私が夫の日本へのカラ出張(※本人は女でないと主張)を知り、寝込んでいた頃、
子供から夫へ夕方電話がかかり、ご飯を作るために後輩と飲み行くのをキャンセルした時、
夫は後輩にこう言っていた。
「よくこうやってうちのかみさん寝込むんだよね。
本当は離婚したいんだけど、離婚してくれない。
でも、自分が悪くて離婚はしたくない。」
・夫はそのカラ出張のことを、会社の人たちに
「女に会うために帰国している」と武勇伝のように話していた。
・他の奥さん達もそれを知っていて
「奥さん知っているのかな?あんなに明るい奥さんなのにね。」
と話題にしていた。
今思い出しても涙が出ます。
私だけが、なにも知らなかった。
会社の人たちも、奥さんたちも、みんな知っていた。
そのことがどれだけショックだったかー
心が折れました。
もうこの世から消えたい。
本気で、そう思いました。
夫には、情報源は言わずに責めました。
でも、彼が気にしていたのはそこではなく、
「誰からの情報なんだ?そんな事言ってくるやつは誰だ?」
と、そこだけしつこく聞いてくるんです。
私をこれほどまでに傷つけた内容そのものよりも、
情報の出どころが気になるようで、
やったことへの反省など、まるで感じられませんでした。
その後、私はまたしばらく動けなくなりました。
毎晩お酒を浴びるように飲み、
「もうどうなってもいいや」と自暴自棄な日々が続きました。
そんな私に夫はこう言いました。
「そんな事を言われたことに対して、申し訳なかった。」
・・・・言われたことに対して、です。
やったことに対して、ではありません。
不倫は、最後まで認めない。
それが、夫の姿勢でした。
コメント