前回の記事では、私が離婚後に実家で一人暮らしをし、年金生活になった場合の生活費を試算してみました。
その結果、月に約12万円〜16万円ほど必要という予想になりました。
国民健康保険や介護保険などの負担も考慮し、私は月17万円程度を目安に考えることにしました。
では、その生活費をどうやって確保するのか。
次に考えたのは「収入」です。
まず収入の柱になるのは年金
私は大学卒業後に企業へ就職しましたが、勤務期間は3年ほどでした。
その後、県外に住む夫と結婚するため退職しました。
結婚後は専業主婦や扶養内パートが長く、現在の職場でも夫の扶養からは外れたものの、厚生年金には加入できていません。
そのため、私自身の年金は基礎年金とわずかな厚生年金のみです。
ねんきん定期便に記載されていた金額は年間約80万円でした。
月額にすると7万円にも届きません。
これでは老後の生活費には到底足りません。
しかし、離婚後に年金分割を行うと、私の場合は月額約11万円まで増える見込みでした。
年金分割については以前の記事で詳しく書いています。
以前の記事はこちら
→ 離婚後の年金分割でわかったリアルな年金額 ― 老後の大きな柱になると確信
※これはあくまでも私個人の場合です。年金額は働き方や婚姻期間、配偶者の年収などによって大きく変わりますので、ご自身で確認してください。
それでも生活費には足りない
年金分割後でも、前回試算した生活費には届きません。
生活費を月17万円、年金を月11万円とすると、毎月約6万円不足します。
では、その不足分はどのくらいになるのでしょうか。
65歳から85歳までの20年間で単純計算すると、
6万円 × 12か月 = 72万円
72万円 × 20年 = 1,440万円
となります。
もちろん実際には、高齢になるにつれて生活費が減る部分もあるかもしれません。
反対に85歳より長生きする可能性もあります。
あくまで目安ではありますが、老後の生活費だけでも1,440万円不足する可能性があることが分かりました。
不足分を支えるのは資産
年金だけでは老後の生活を支えることは難しい。
そうなると、不足分は資産を取り崩して補うことになります。
そして、その資産の土台になるのが財産分与です。
離婚後に自分がどれだけの資産を持つことになるのか。
それを把握しなければ、本当に離婚後の生活が成り立つのか判断できません。
そこで私は、まず世帯全体の資産を洗い出すことにしました。
世帯資産の洗い出し
私名義の預貯金や株式、夫名義の預貯金、夫の持ち株、保険の解約返戻金など、分かる範囲ですべて書き出しました。
なお、一般的に財産分与の対象となるのは婚姻期間中に夫婦で築いた共有財産です。
親から相続や贈与で受け取ったお金や、結婚前から持っていた財産は対象になりません。
また、離婚や別居を考えている場合は、事前に財産状況を把握しておくことも大切だと言われています。
私の場合は家計管理を任されていたため、預貯金や保険などの状況はある程度把握できていました。
しかし、夫個人で管理している口座については残高が分かりません。
離婚に関する動画や記事などでも、
「離婚や別居の話を切り出す前に、財産状況を確認しておきましょう」
と言われています。
財産分与の金額を考えるためにも、これはとても重要なことです。
世帯資産を合計し、その半分がおおよその財産分与額になります。
そして、そこから自分名義の資産を差し引くことで、夫から受け取ることになる金額がおおよそ見えてきます。
そこで初めて、
「離婚後に自分が使える資産はどのくらいなのか」
を具体的に考えることができるようになりました。
生活費の計算だけでは終わらない
もちろん、老後に必要なお金は毎月の生活費だけではありません。
車の買い替え費用。
家の修繕費。
家電の買い替え費用。
冠婚葬祭や医療費などの特別な支出もあります。
財産分与で受け取る資産と、それらも含め将来必要になるお金を比較しながら考えていかなければなりません。
そしてもし不足するのであれば、働いて補うことも考える必要があります。
あるいは、生活費そのものを見直すことになるかもしれません。
このように私は、離婚したいという気持ちだけで判断するのではなく、こうした数字を一つずつ確認していくことで、初めて離婚後の生活を具体的に考えられるようになりました。
なお、年金だけでは足りない生活費をどのように補うのかについては、以前の記事で詳しく書いています。
→離婚後の年金生活、不足分はどうする?③ 投資を始めたきっかけ
→離婚後の年金生活、不足分はどうする?④ 証券会社と購入銘柄のリアル損益
そして、世帯資産を確認していく中で、もう一つ気付いたことがあります。
それは、「今すぐ離婚する場合」と「もう少し準備をしてから離婚する場合」では大きな違いがあるということでした。
次回は、生活費や年金、財産分与を考えた結果、私がなぜ今すぐ離婚しないという結論に至ったのかを書こうと思います。
▶ 前回の記事をまだ読んでいない方はこちら →なぜすぐに離婚しないのか〜熟年離婚を考えた私が最初にした生活費の試算〜
※これまでの夫の裏切りの経緯は、裏切りの年表で時系列で確認できます。


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